例えばそれが恋だとしても

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「・・・なぁ」 私を見つめるコータ。 メガネを外したら、こんなにカッコいいなんて聞いてない! 「・・・コータの馬鹿・・・詐欺師・・・」 「え?」 「・・・あたし以外の女の子の前で、メガネ・・・外さないでね」 「・・・は?・・・それって・・・」 「・・・好きにさせたんだから・・・責任取ってよね・・・!」 落ちたメガネを拾って、コータの顔に当てた。 「ツンデレ?」 「うっさいっ!」 ポカッと、コータの後頭部を叩いたら、音楽室からドラムの音が響いてきた。 やばい。 部活始まってる! 「行こうぜ!」 コータが手を差し出してきた。 「あ・・・うん」 ちょっと躊躇って手を重ねると、すぐにコータがその手を引き寄せて、私の腰を抱き寄せた。     
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