49人が本棚に入れています
本棚に追加
「瑠璃さん、キンは気にしていないみたいですよ。大丈夫です」
「そう、それならいいんだけど」
「そうそう、キンちゃんはそんなことで文句は言わないもんね」
キンが一瞬動きを止めてこっちを見たかと思うとゴロンと横になってしまった。
「可愛い」
「じゃ、チーズケーキいただこうか」
「本当に美味しそう。私、チーズケーキ大好きなの。うれしい」
「レアチーズケーキを昨日作ったのよね。ひとりなのに多く作っちゃったから丁度良かったわ」
こころは一口食べて笑顔になっていた。それだけで美味しさが伝わってくる。
康成も一口食べて幸せな気分になった。これだけの料理を振舞ったら完全に胃袋掴まれてすぐに彼氏ができそうだけど。そううまくはいかないのだろうか。
彼氏か。そうか結婚相手をみつけるという手もあるのかもしれない。けど、変な相手だったらやっぱりついていないって思ってしまう可能性もある。そこはこころと自分の見る目があるかどうかにかかっているのだろうけど。智也に訊いてしまうって手もあるか。
***
最初のコメントを投稿しよう!