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プロローグ
グッド・ジョブ媚薬 8
ダークエンジェル
メキシコシティの高級住宅地ロマス・デ・チャプルテペックに石垣を積み上げまるでスペインの古城を彷彿させる建物がドミンゴ屋敷だ。
その屋上のプール脇の入口に関龍と二十人の黒装束の男達が腰を屈めてドアの前で待機していた。
「ダメです、入口の鍵が開きません!」
屋上の入口の前で関龍と二十人の闇鬼が攻めあぐねていた。
「なんだって」
「関龍様、ドアを爆破しましょう」
「ダメだ、敵に気づかれてしまう、ドアが内側から開く手はず・・・やはり中で何かが」
屋上の角角に設置れた温度センサーが反応し自動的に発砲する機関銃の銃口が
関龍と闇鬼達を捉えた。
「関龍様ご無事で!」
闇鬼達は関龍の前に両手を広げて立ちはだかった。
「ダメだ!お前達は亮殿を護るのが役目だ!」
その時4機の機関銃が火花を散らし飛び散った。
「ブーン」
音を立ててバイクが関龍達の上を飛んだ!
〜〜〜〜〜〜〜
「ご搭乗ありがとうございます。團さま」
入口でお辞儀をしたのは細川珠美だった。
「珠美さん、お久しぶりです。ファーストクラス担当ですか?」
「いいえ、團様が搭乗という事なので特別に許可をいただきました」
「ああ、そうですか
こちら身重なのてよろしくお願いします」
キャシーを紹介した。
「かしこまりました。パーサーに伝えます。快適な空をお過ごし下さい」
「ありがとう」
珠美は憧れの亮に会えて天に昇る様な気持ちだった。
JOlのニューヨーク行きのファーストクラスのシートは大きくフルフラットベッドになるイスでキャシーの身体に影響が無さそうだった。
白いジャケット着たCA
がキャシーに気づかい丁寧な対応をとった。
「さっきのCAさんお知り合い?」
「はい、知人のお孫さんです」
「相変わらずあなたの周りは美人ばかりね」
「あはは」
亮は笑うだけだった。
水平飛行になって暫く経つと食事が運ばれて来た。
「美味しそうだけど、ちょっとお腹が」
「そうですね、ラウンジで食べすぎたかな」
亮はキャシーと話をしながら後ろの席のジェニファーと尚子を見ると美味しそうにお酒と一緒に食べていた。
「亮は飲んでもいいわよ」
キャシーが気を使って言った。
「いや、仕事をしようと
思っているので」
「はぁ、飛行機の中でも仕事するの?映画でも見てくつろぎなさいよ12時間以上かかるんだから」
キャシーは亮に休んで欲しくて珍しく強い口調で言った。
「そうですね、そうします」
亮は食事を終えるとキャシーと事業計画を話した。キャシーは大会社の社長らしく真剣な顔付きで日本の現状を質問してきた。
「日本てこんなに素敵なのに地方は過疎化が進んでいるんでしょう」
「はい、人口が減っていますからね、2100年には8000万人になるそうですよ」
「そうなったら日本の文化が消えてしまう。
どうにかならないのかしら」
「やはり子育てにお金がかかるのが要因の1つですね。これだけは民間でどうしようもない」
「国は何もしないの?」
「していますけど、若者が減っているせいで、税収はもちろん消費の落ち込み、保母、教員、介護、全てが足らないのです。資格が必要な職業は外国人労働者が働けない、単一言語のデメリットですね」
「そうね、日本語は漢字、ひらがな、カタカナそし意味のわからない和製英語があるから難しい」
キャシーは日本語の勉強をしてそう感じていた。
「すみません、意味のわからない英語はマスメデアのせいです特にtの音は間違いだらけです」
「うふふ、せめて数字だけはちゃんと発音させた方がいいわよ」
亮はキャシーとの話をを終えアクション映画を観ているとキャシーは眠りに落ちた。
亮はパソコンを開きハワイ合宿のメンバーの情報を確認し一人一人の個性を伸ばす計画書を書いていた。
そこに、緑川五郎からゲノム解析データが送られて来てロビンが開発したソフトに入力すると意外な結果が弾き出されて行った。
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