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「・・・・・・・マジか」
衝撃の事実過ぎていまいち、心の整理がつかなかった。
『クウゼンゼツゴノォ!チョウゼツドトウピンゲイニィン!』
ピーちゃんが突然声を上げる。
「・・・・・・元気だな。お前のご主人様がとんでもないことしてたんだぞ」
俺は、あらためて警察官が言ってたことを思い出した。
◇◆◇◆◇
簡単に言えば、沙織は連続殺人犯だったらしい。
2日前のニュースでもやっていた複数の女性が行方不明の事件。
あれは、沙織がSNSで女性たちと知り合いになり、実際に会って食事をして、家で飲み直そうと誘い、自宅で女性を殺害した。
同じ手口で被害者はあと数名いるらしい。
さすがにそれ以上のことは教えてくれなかったが。
◇◆◇◆◇
「しかし、まさか沙織が人殺しって。
しかも沙織自身も行方をくらましたのか。
どこにいるのやら。てか、あいつピーちゃんのことはどうするつもりだ?」
俺はピーちゃんを見つめる。
ピーちゃんはエサをつついている。
「まさか俺が育てるのか?捨てるわけにはいかないもんな。えー、どうすんのー?でもさーーーー」
『キャァー!キャァー!タスケテェ!ヤメテー!』
ピーちゃんが叫ぶ。
「・・・・・これをずっと聞かされるの?」
いや、こんな同居生活はふつうにしんどいんだけど。
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