序章
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序章
真っ暗だ。目を開けているはずなのに、なぜか暗い。 息が、うまくできない、気がする。 足先があたたかい。 足の指に小さなカイロがぽんと乗っけられているような、 心ばかりのあたたかさ。 ぼくは心地よかった。 息苦しいけど、心地よかった。 なにかを、思い出そうとしている。
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