神様「ほんと君ら異世界好きだねぇ」

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「君も危ない世界渡り歩くよりは、慣れた世界にいた方がいいよね!良かった良かった!じゃあ、寿命が来たらまた会おうね!」 間違ったくせに反省もしない神様は、言うだけ言ってあっさりと別れを告げる。 真っ白な世界が暗転していく。目が回り、ぐにゃりと空間がおかしくなった。 嘘だろお前… どうせなら、新しい世界に行って、チート能力で俺つえーしたかっ…た… 目を開けたらそこは病院。 家族が俺の顔を覗きこんでいた。 「良かった、意識取り戻したよ!」 「心配したんだからな!大丈夫か?」 ああ、全身痛い… 「喋れるか?」 色んな管やギプスやらで固定されているものの、だんだん意識がはっきりする。そして、口を開いた。 「異世界行って…チートしたかった…」 きょとんとする両親。 そりゃそうだ。俺が神様に会って、別の世界に行こうとしていたなんて思いもしないだろう。 あの役立たずの神様。 俺がまた死んだら、覚えてろよ。
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