神様「ほんと君ら異世界好きだねぇ」

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神様「ほんと君ら異世界好きだねぇ」

事故って、吹っ飛ばされて…気がついたら知らない空間に突っ立っていた。 どこもかしこも真っ白。 そしてドライアイスの煙みたいなのがもうもうと立ち上がっている。 死んだのかな?ああ、死んだかもしれない。 ここからどこに行くのだろう。 あたりを見回すと同時に、どこかから声がした。 「ごめーん、別の人と間違っちゃって連れてきちゃった」 …物凄く呑気な声がする。 えっ?どういう事よ? 別の人って誰?そいつと間違って? 俺、間違って事故られて死んだって? こいつはまさか神様とかいうやつか? 「そうそう。お詫びに異世界に連れて行ってあげるよ!そういうの好きでしょ?でも異世界って言っても大変よ?元いた世界より不便だし、平和に過ごせないし、魔物とか盗賊とか色んな危ないのがいるからね。でもそこで強さを見せたら女子達にモテるからいいよね?」 間違ったくせにやけに上から目線だ。 連れて行ってあげる、だ? それに何の力も無いんだけど。 ひのきの棒で魔物をぼちぼち倒せってか? 「平和ボケした君には僕から適応出来る能力を授けてあげるから、どうにか頑張ってね。あ、そうそう。どんな力が欲しい?」     
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