神様「ほんと君ら異世界好きだねぇ」

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勝手に殺しといて、勝手に異世界に連れて行ってあげるとか、挙句にはその世界で孤立無援で頑張って生きてねってあんた。 何だそりゃ、ふざけんな! それならめちゃくちゃチート仕様にしてやる! 生き抜くなら必要だろ、なあ? 「んん?イケメンで強さも最強クラスで、武器も使いこなせて、どんな魔法もハイレベル…歩けば女子達が失神する程のオーラがあって、召喚される獣達も全部自分に協力する…実は神々の血を引いていて、キレると無意識のうちに敵を全滅させる力がある…えー、これにすんの?贅沢過ぎない?君色々見過ぎじゃないの?」 だめかよ? お前の都合でこうなってんだろが! そのくらい融通しろバカ! 「うーん。ちょっとなあ。我儘過ぎるなあ。うん、却下だわ却下。もうさ、一つ二つならまだ可愛いけどいいとこ総取りとかつまんなくない?」 …うっせ!! 平和ボケしてる身としてはそのくらい必要なんだよ! 「はあ、我儘過ぎるよ。…ん?あっ…ええ、まじで?…ははあ、分かった。ねえ、喜んで!異世界に行かなくても良くなったよ!元の世界に戻れるんだってさ!いやあ、君運がいいよぉ。瀕死だったけど意識取り戻したみたいだ。あー良かった良かった、君の我儘でくそみたいな要望を聞かなくても済んだよ!」 え? 元の世界?じゃあ、チートは? 女子達は?     
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