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そんな青年の名前は土岐 武 とき かける
大学一年でこれといった特徴はない。あるとしたらファッションセンスのなさぐらいだ。
ジーパンに運動靴、そしてTシャツ。分かりやすい程ファッションセンスが皆無な格好である。
その格好とは不釣り合いなレンガ造りの建物に向かった。何とも格式が高そうなその場所にまた不釣り合いなカードキーを通して中に入る。
夏休みとはいえ中はクーラが効いていて、入ると一気に汗が引いた。
中に入り、階段を上ると研究室が見えた。研究室の中には同じく青年が座っていた。
「ようこそ文明の世界へ」
「人を過去の世界からやってきたように言うなし、ここは未来か?あとそこは教授の椅子」
「ガラケー使っている人はうちの教授みたいなオジサンぐらいだよ。」
「いや聞けよ。」
そんな彼は特徴のない青年と違い、容姿端麗で性格が良い。ただ重度のオタクで美少女をプリントしたシャツを恥ずかしげもなく着ている猛者だ。
彼の名は 佐々木 忠 (ささき ただし)幼馴染みだ。機械に強く、武道も嗜んでいるとチート機能でも入っているのではと疑いたくなるスペックである。
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