あとがき

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最後までご覧いただき本当にありがとうございます。 久々に真面目に詩を書こうと思いましたので、思うように進まず、思うように言葉を操れず、ぎこちないものになってしまいました。 確か、自分も「鏡」というテーマを選んだと思うのですが、こんなにも難しいテーマだったとは思いもよらなんだ!と悪戦苦と格闘いたしました。 「鏡」というテーマに沿えているのかも分かりません。 自分で作っといてあれですが、心にスッと入ってくる言葉を作れませんでした。 情けなくて…お恥ずかしい限りでございます。 僅かながらも解説を置かせて頂きますので、宜しければご覧になっていただければと存じます。 *夜に ~雨の夜に運転をすると、とても怖いんです。視界は悪いし、車線は対向車の前照灯の反射で全く見えず…ゆっくりとした速度で運転するんです。なのでその分、信号待ちとかで周りの風景を楽しめるんです。雷の音、雨音、水を掻き分けて走る車の音、くぐもったエンジン音、濡れた路面に反射する稲妻、信号、車達のライト。好きですね。濡れた路面の美しさ、とても惹きつけられます。一番美しい鏡かもしれない。 *瞳のなかに ~君とわたし。表裏一体というのでしょうか。愛も憎しみも、私にとっては鏡像のように似て非なるものでした。愛は優しい、優しくて時に酷く残酷だと思って生きてきました。私は瞳に優しさも愛も注がれたいし、注ぎたいのだと書いていて思いました。 *緑の夢 ~これは「瞳のなかに」と対になっています。似ているようで似ていない。「この世界を捨てたかったわたし」と「目覚めないあなた」。「この世界を捨てたかったのに捨てれず生き続けるわたし」と「目覚めないでこの世界を捨てたあなた」。 *反射 ~私の仕事柄(学童補助員)、子どもを良く観察していると己の姿が見えてくるのです。その時々で、私の心理状態が子どもに映っている。本当に良く見ないと分からない。なので子どもを、子どもの気持ちを良く見ることは、自分にとっても子どもにとっても、非常に大切なことなのかなぁ。 最後に、このイベントにお誘いいただきましたこと、非常に嬉しく存じます。 自分の拙さを実感でき、本気で詩を書く、その機会を与えていただきました主催者の櫻花葵様、本当にありがとうございます。 そしてまた、最後までページをめくっていただき、本当にありがとうございました!! 平成三十年三月二十三日  狸蛹
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