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まじかよって思う暇もなく、隣の席に座っていた友達に12番の元に連れて行かれた
うわー
今までに話したことがないおとなしい感じの男子だった
顔がだいぶ隠れるくらいのくせ毛気味の黒髪、インドア系だと一目で分かる白い肌、爽やかな水色のシャツに黒いパンツの服装
名前はたしか佐伯…
だったはず
友達はあっという間にどこかへ行っていて、私たち二人だけになってしまっていた
何かしゃべらなきゃ
とりあえず自己紹介から
「えっと、9番の御幸です。
1日彼女よろしくお願いします。」
ちょっとかしこまって言ってみたら
「あ、えっと、12番の佐伯です。
こちらこそよろしくお願いします。」
向こうもたどたどしく簡単に自己紹介してきた
「同じサークルなのに全然話したことなかったですよね。」
「そうですね。ていうか、同い年ですよね。敬語じゃなくていいですよ。」
「ふふ、そうだった。
遠慮なくタメでいきまーす。」
「じゃあ、僕も遠慮なく。」
微笑みながらタメで返してくれた
案外話しやすい人なのかも
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