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会話がひと段落ついたからか、 佐伯くんは近くにあるお皿の唐揚げをつまみ始めた お腹空いてたのかな 佐伯くんの少しくせ毛な黒髪からのぞく横顔を、 酔ってぼーっとした頭で何も考えずに眺めながら 手元にあるジョッキのゆずサワーをちびちびと飲む 満足したのだろうか 口の中に何もなくなってから話題を振ってきた 「御幸さんさ、今度の週末のボランティアって行く? 僕行きたいんだけど、場所がよく分からなくて…」 「あー、今週のは確か、桜が丘小学校の公民館だったよね。 去年行ったから分かるよ。一緒に行く?」 「えっと、じゃあ、お願いします。」 少し戸惑ったみたいだけど、すぐにそう答えた
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