消失の春

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 転校後、私はますます自分の殻に閉じこもるようになりました。例の事件以来、両親からすらも腫れ物扱いを受けていた私には、もうどこにも居場所などなかったのです。相変わらず夢には幽霊が出てきて伝言を頼んでくるのですが、すべてに耳を塞いでやり過ごしていました。
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