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「おはよ―!チコ姉!ごめん、寝てた?」
いつも通りの元気な声が寝起きの耳にはそぐわない。
「今起きた・・なに?こんな時間に・・」
そう言いながらも真知子は現在時刻を知らない。
彼女は一旦ベッドに座ってから立ち上がり、廊下を経由してリビングキッチンへとゆっくりとした足取りで移動する。
「あのね、今日、そっちの近くで飲み会があるから泊めてほしいの。」
「え!?今日!?」
「予定あった?・・もしかしてデートとか・・」
「バッカ・・そんなのないわよ。でも明日仕事じゃないの?」
「えへへ~。この前休日出勤したから代休なんだ~。」
真知子はちらりとカレンダーを見て起き抜けの脳に正しい日付けを入力する。
明日は第二月曜だ。そして今日は・・
『あ・・研次の誕生日・・』
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