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風呂場のお義父さんから死角になっている場所で聞き耳を立てる僕は、お義父さんの豹変に笑ってしまいそうになるのを必死で堪えた。
たまちゃんの「面白いもの」とは、この事だったのか。
目と目で会話を交わし2人で声を出さずに笑い合うと、たまちゃんの笑顔は急にいたずらっ子のそれにかわった。
「今日はね、しゅうちゃん早く帰って来るって」
「(ちょっ……! たまちゃん!)」
慌てて首を振ったが遅かった。
急に出た僕の名前で、風呂場の水音が一瞬止まる。
……だけど、次のお義父さんの言葉は僕を心底驚かせた。
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