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「じゃあ分かった。明日、あんたどうせ暇だろ?デートしよ。そこで思いっきり尽くし倒す。それで良いだろ?な?」
さも名案と言うように平然な顔してデートに誘う。
その慣れた感じがまた勘に触る。
「だから、ほら、な?もう機嫌なおせって。何でも飯奢るから」
「何でも?高いのでも?」
「ああ。好きなの選び放題。な?そそられるだろ?」
「……下ネタ一切無いならちょっとだけ考えてあげる。でも、尽くされてないって思ったら速攻で帰るから」
「分かった分かった。で?俺への気持ちは?」
「……それはデート済んでから考える」
にやっと彼が意地悪く笑む。
「どうせ今と同じ気持ちだと思うけど?だだ漏れてるって」
「うるさい。漏れてないもん。てか、そもそも漏れるほどもう好きじゃ無いし」
「はいはい。ああ、ほら。また花びら」
彼が髪に付いた花びらを取る。
その行為を見逃した事を良いことに、更に触れる彼の指。
それにドキドキとかするな、私。
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