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「な、またやろうぜ、しりとり」
「は?何よ、別にしなくて良い」
「まあまあ、さっきは俺が付き合ったんだから、今度はあんたが付き合えって。罰ゲームは相手の言う事何でも聞くって言うのはどう?な?」
「……なすび」
「は?あ、もう始まってんの?」
クスクスと笑うその声が甘いから腹が立つ。
「じゃあ、琵琶湖」
「……コタツ」
「ツンツンしてんのも可愛いな」
「な……何言ってんのよ、バカ。はい、か、だよ。か」
「可愛いって、マジで」
「で……。でもそれだってどうせしりとりでしょ。よ」
「よ?酔ったら俺が介抱してやるから今夜は安心して酔え。え」
「えっと、それは無理です。す」
「好きだから、付き合って」
「て、手繋いでくるな、バカ」
彼が絡めてきた指を払う。
「か?可愛いから多少の暴言は許す。す」
「少しはその意地悪い性格反省して。て」
「手繋がせて。て」
それでも再び絡めて来る彼の指。
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