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何それ。
……メチャクチャ恥ずかしい。
「え?あ、そういう意味?やだ……の、海苔」
しりとりって普通単語じゃ無いの!?
私は小さく息を吐いた。
ははっと誤魔化すように小さく笑ってみたけれどどうもぎこちない。
「理科」
「か、か、か、カラス」
淡々としりとりを続ける彼に、私の中を駆け回っていた動揺は漸く徐々に落ち着いてきた。
「す……。好きな奴は居んの?」
「……えっ?ぁ、いや、居な……ってだからこれも違うんだよね。の、のね。えっ、のってまた、の?えっと……あっノート」
本当にいい加減にしてほしい。
でも、動揺したら負けのような気がするから、心を鎮める様精一杯勤める。
「東京」
「う?う……ぅ、馬」
「ま……。まだ、俺の事好きか?」
「は?……あ、いや何でもない。か、顔」
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