2章

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 ……まあいいか。僕には関係ないしね。  あの人が捕まっても、このまま迷宮入りになっても……ね。  そしたら、これは彼女と僕だけの秘密になる。  そう。僕が話さない限り。  僕はもともと、とっても気まぐれなんだ。  それはそれで、面白いかも。  僕は自慢の長いしっぽをぴん、と立てる。 「さっきからうろうろしてるんだよな、あの野良猫」 「ずっと俺たちを見てたぜ? 事件の真相を知ってたりしてな」 「ばかいえ!」  僕はそんな警察らに向かって一声上げた。 「ニャーオン」
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