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「ほんとだ!すげーよ俺達。奇跡じゃん?」
唯は言った。
「じゃあ、誕生日は?どこの病院で生まれたの?」
「2月6日、この病院で産まれた。」
「えっ、私、2月8日…じゃあ、私達産まれた時からこの病院で出逢ってたんだ。」
「へー……なんて言ったらいいんだろう…。人って本当にビックリした時って、言葉出ないんだな。」
「本当…。」
唯は、なんだか感動のあまりか、ビックリしたせいか、急に泣き出してしまった。
「えっ、どうしたんだよ?何で泣くんだよ。」
唯は言った。
「だって、感動するじゃない??私達、他人なのに、そっくりなんだよ?それに…」
「それに…?私、小さい時から入院してるから、周りはみんな重い病気を抱えた子ばかりが友達だったの。でも、みんなどんどん死んで行ったわ。小さい身体で痛みに耐えながら。でも、私は奇跡的にまだこうやって生きていられてる。お母さんに昔泣きながら聞いたことがあったの。何で私は、みんなみたいにお外で遊べないの?って。そしたら、お母さん、「あなたは、〝獅子の子〟のなのよ。泣いちゃだめ。絶対どんなことにも負けないのよ。」って。」
「獅子の子…?」
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