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「わかったよ。ちゃんと伝えるよ。そしたら、悠くん、真っ先にここに来るんじゃないか 笑 」
だと嬉しいんだけど、と唯は思った。
514号室。
悠は、唯がどうして来なかったのか、悶々と考えていた。
そこへ、山本先生がやって来て、
「実は、唯ちゃん、さっき発作が起きてしまって、今ベッドで絶対安静なんだよ。悠くんが会いに行ってあげてくれないかな。」
「えー!唯ちゃん、大丈夫なの??」
「今はもう大丈夫。」
「もちろん行くよ。だから、今日屋上に来れなかったんだ。」
悠は、気持ちの整理がついた。
悠は、松葉杖で301号室に向かう。
コンコン。
「唯~大丈夫?心配したんだぜ。」
「悠くん、すぐ来てくれてありがとう?もう、大丈夫だから。」
でも、唯は少し青ざめた顔色をしていた。
唯は、きっとやせ我慢をしている。
唯が言った。
「そういえば、悠くん、もう松葉杖になってる~!車椅子は卒業?」
「卒業ではないけど、昨日からほとんど移動は松葉杖。この方が楽!邪魔じゃないしさ♪」
唯は、とっても嬉しそうだった。僕は、この笑顔が好きなんだ。
「唯、ちょっとなら、話しても大丈夫?」
唯は、うなづいた。
悠は、椅子に腰掛け、話し始めた。
「唯って誕生日過ぎちゃったよね。何か、欲しいものってある?」
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