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「え~そしたら、悠くんも過ぎちゃったよね?…私は、特にこれってない。何でも嬉しいよ?」
「そっか。じゃあ、プレゼントは、俺に任せて!とっておきのを用意するよ。」
「うん、ありがとう?」
唯は嬉しそうだったけど、私には何が渡せるだろう…とちょっと悩んでいた。
悠は、さっそく、母に電話した。
「あぁ、母さん?実は頼みごとがあって、前持ってたカメのハワイアンネックレス失くしちゃったみたいなんだ。また、注文しておいたから、今度来る時、持って来てくれないかなぁ?」
母は、悠の急な頼みごとにビックリしていたが、こんなこと日常茶飯事。はい、はいという感じだった。
2日後、悠の母親がお見舞いにやってきた。
「元気だった?回復は順調みたいね。みなさんにご迷惑かけてない?」
悠は、ちょっと反抗期、少しうっとおしそうにしてはいたが、内心は嬉しかったりもした。
「母さん、例のネックレス持ってきてくれた?」
「あぁ、はいはい、これね。でも、こんな高いの失くすなんて…今度は大事にしなさいよ。」
「はーい。今度はなくさないよ。大丈夫。」
実は、失くしてなんかいなかった。これには、事情があったのだ。
母は、夕食の買い物があるということですぐ帰って行った。
悠は、ネックレスを持って、301号室へ。
「唯~入るよ?」
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