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「はーい、どうぞ。悠くんだぁ!いつも来て貰ってばかりでごめんね。」
「ううん、これも良いリハビリになってんだぜ。あぁ、ちょっと座ってもいいかな。」
唯は、椅子を差し出した。
「実は、唯に渡したい物があるんだ。遅くなったけど、誕生日プレゼント!開けてみて。」
唯は、ワクワクしながら、そーっと箱を開けた。
「ネックレス!」
「しかも、俺とお揃い~!同じ水瓶座だから、そのカメから取って。俺、いつもこれ付けてるんだよね。唯と一緒のもの付けたくてさ。」
「でも、こんな高価なもの、貰っていいの?」
悠にとっては、そういう気遣いをするところも、唯の好きなところだった。
唯は、引き出しを開けた。
「私、こんな物くらいしか作れないから、恥ずかしいんだけど…ミサンガ。悠くんの御守りになるといいなと思って。」
そこには、【YU-YUI】と編まれていた。ブルーの土台に、白字の文字。
それは悠と唯が、出会ったあの青い空をイメージしているかのようだった。
「私が、そばにいる。これが悠くんに勇気を与えてくれるわ。絶対。…ううん、私が一方的に与えたいのかもしれない。」
「手作りが一番嬉しいよ。ありがとな。」
「うん。」
「あ、ネックレス付けてやるよ。」
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