第7章 ライバルからの戦線布告

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第7章 ライバルからの戦線布告

中庭についたとたん、立花はこう切り出した。 「さっき、彼氏だって言ってたよな。まだ最近知り合ったばかりなんだろ?それで彼氏ヅラか、ガキが。」 「何っ!」 悠は、立花の胸ぐらを掴みかかろうとしたが、足に痛みが走ってしまった。 「ほらほら、無理すると怪我が長引くぜ。まったく、お子ちゃまはすぐカッとなるから困るよな。」 悠は必死で耐えていた。何を言われても、唯の為に耐えていた。 「あんた、ところで誰なんですか?唯より随分年上そうだけど…。」 悠は聞いた。 「僕は、唯ちゃんの家庭教師だよ。5年前からほとんど科目を見てる。医学部でね、将来は一応医者を目指してるのさ。」 そう自慢げそうに悠を直視して、立花は言った。 「医者…じゃあ、将来は、唯の病気も治す気でいるのか…?」 立花はこう切り出した。 「唯ちゃんとはどこまで行ってるのか知らないが、僕はこの前彼女にキスをした。好きだと告白した。返事はまだ貰ってないけどね。だけど、いずれ唯ちゃんが必要になるのは、僕だよ。僕が医者になって、絶対彼女を助けてあげてみせるよ。君には何がある?」 悠は、何て答えていいかわからなかった。 ただ、これだけは言えた。     
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