第7章 ライバルからの戦線布告

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「そんなに彼が好き…?」 「えっ?」 「5年前から唯ちゃんを知ってる僕より、最近知った彼が好き?」 唯は一瞬戸惑ったが、ゆっくり言葉を噛みしめるように言った。 「時間じゃないです。私たち、この病院で、近い日に産まれて、イニシャルも同じで、何か運命を感じるんです。ただ、好きって気持ちだけじゃないんです。奇跡みたいなものを感じるんですよ。」 「そっか。そこまで言われたんじゃあ、今日の話はここまでだな。でも、見ててくれよ。俺が医者になるのを。唯ちゃんへの気持ちは変わらない自信があるから。」 「立花先生…」 「悠くんだっけ?約束しろよ!絶対唯ちゃんに無理はさせないって。」 「はい、絶対に。」 じゃあな、と片手を上げて帰って行く立花先生。 悠と唯は、顔を見合わせた。 「唯、カッコ良かったよ 笑 唯も言う時はハッキリ言うんだな。」 「私はもっと悠くんにバシッと言って欲しかった。」 「あれ以上、どうバシッて言うんだよ。これでも結構頑張ったんだぞ。」 「そうだよね、悠くんしっかり言ってくれてた…ありがとう。」 悠は、唯をぎゅっと抱きしめた。 唯は、先生、わかってくれたかな…とちょっと不安だったけど、信じるしかなかった。
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