第一章 少年期【上】

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 私は自分の両腕を変化させててそいつらの体を切り刻んだ。一片の肉片も残さず、一片の欠片も残さずに。  辺り一面、血の海と化してしまったが、ノアと私は返り血を浴びていない。  そしてノアはまだ眠ったままだ。このまま寝かせたまま家に帰ろう。何事も無かったかのようにしよう。うん、それがいい。  私の正体を知ってしまったら、ノアは、あの子達のように私から離れていってしまう……
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