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同じ反応がする方角へ向かい敵のアジトに着く。
ここで紫の視点になる。紫は夫である魁を待ち続けていた。待ち続けている途中は特に危害を加えてくる様子も無く、拘束されただけだった。広い部屋に一人ぼっちなので寂しく思ったので大きな声で好きな歌を歌った。すると謎のエンジン音が近づいてくる。紫は直ぐには何のエンジン音か分からなかったが、十秒、二十秒と聞いていくうちに何の音か分かった。
ウェルトカイザーのエンジンの音だった。
そして音が隣の部屋まで来ると壁をぶち破る音とともに拘束されていた部屋に飛び込んできた。
再開に抱き合う二人。
ここで敵が三章の最初の頃言っていた事を話す。
そしてここで紫がフェリアの体からDNAを採取して全ての肉体を生成した時、霊界の容量は持つのかと言った。 魁は紫が連れ去られて冷静さを欠いてしまい、その可能性に気づかなかった自分を悔やみ、そしてウェルトカイザーに元々備え付けてあった何かの成分を提示すれば同じ成分の物を発見する機械でフェリアの場所を把握する。
そして基地の最深部にフェリアと共に居た敵の統領と戦う。
最後にはフェリアを解析するには機材も時間も足りないと言う事で敵は無理やりフェリアと共に自分達が元々住んでいたパラレルワールドに帰る。それと同時に霊界ごと世界が消えてなくなった。そして漆黒の闇の中ウェルトカイザーが消えると同時に新しい霊界が誕生した所で終わる。
四章では敵の科学者にウェルトカイザーが消えたことに対する意見を聞くことから始まる。
敵の科学者によると「精霊神が材料を作ったことで同じく精霊神が作った霊界のバックアップの様な物になったのでしょう」との事。
魁はなら何故世界を支える役割のはずの精霊神が居なくても霊界は維持できているんだと指摘する。
その言葉に敵の科学者は「きっとあなた方の体に残っていた僅かな精霊神の成分と言いますか、一部と言いますか、それが支えになっているのだと思います。証拠になるか分かりませんがこの世界が目に見えてひび割れてきているほど不安定なのはそれが理由なのかもしれません。」
と言い、それに魁は納得する。そしてこのまま消えるのは嫌だからと言う理由で敵の科学者も協力してくれた。
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