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 レイリは家に帰ってから今日の実技の結果をどう報告しようかと迷った。  本当は報告したくない。言えば絶対コルエラはがっかりする。だが今まで散々研究結果を話してきたのだ、報告しなしなければ余計変に思われるだろう。  それに今日の結果はいずれコルエラにも伝わるはずである。ならばどう報告しようか、とレイリは考えた。  順調だと嘘を言おうか、駄目だったけど気にしてないと強気でいこうか。  そしてレイリは、嘘をつくなら気にしていない、と『自分の気持ち』を偽るのが最適だという考えに、到達した。 「今日杖を貰ったんだけどね、おれ、術は使えるけど威力が小さいんだって」  レイリは苦笑いをしながら言ってみた。 「使えたのか!? 良かったなあ!」  コルエラがあまりに喜んだので、レイリは慌てて否定した。 「だから威力が全然ないんだって」 「ああ、なくてもいいさ。七歳で術を使ったって話は聞いたことないからな。俺は術が発動したってだけで嬉しいよ」  レイリはコルエラにつられて、一時嬉しい気分になった。しかし夜に一人布団に入って眠りを待つうちに、再び暗い気持ちになった。     
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