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「俺はお前がどんなに問題児でも、絶対に嫌いになったりできないよ。お前は俺の、家族なんだから」  レイリの不安は、完全に杞憂だ。  息子でも養子でもない、二人の繋がりは、言葉にするなら確かに『家族』だった。 「お前が大変なときは何が何でも助けるし、俺がもし死にそうなときは、お前は絶対来てくれると思ってる。実際こうやって、そばにいてくれたじゃないか。術の勉強なんか関係ない、お前が一緒にいるだけで俺はとても、安心するんだよ」  レイリは口を固く結んで顔を上げた。その瞳をコルエラは真っ直ぐに見つめる。  レイリはまた何度もまたたき、歯をくいしばってから、精一杯の笑顔を見せた。 「おれも、コルエラが大変なときは絶対助けに行くし、俺が困ってるときは、必ずコルエラが助けに来てくれるって思う」  コルエラは深い溜め息をついた。  もう、自分達の関係を揺るがすものはないだろうと思った。  ベッドに顔を埋めたレイリを一度撫でる。そして瞳を閉じて、枕に目元を押し当てた。
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