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人影に近づいてるとき…
ワタシは自分が裸である事に気づいた
そ、そうだった…ワタシ
お風呂に入ってて！
岩場に隠れながら近づいてると
その人影がだんだん
はっきり見えてきた…！
ﾎﾟﾛﾝ…ﾎﾟﾛﾛﾝ…ﾎﾟﾛ～ﾝ♪
「ン～ルルルル～ン～
ラララ～♪」
！何か口ずさんでる…
ワタシは岩場に隠れる
男の人…だ、だけど…
人間じゃない…
「ん…？」
あ！気づかれたっ…
「君は地上の王子様に会うために…
魔女から足をもらった人魚姫？」
へ…に、人魚姫？
「あれ、違うの？」
その青年はこちらに向き直り座り直して
ﾊｰﾌﾟを片手にこちらに視線を向けてきた
紀真滝ﾏｼﾞｭﾗ
「あ、あの…ワタシ…
紀真滝ﾏｼﾞｭﾗって…言います。」
青年は首を傾げた…
そう言えば彼の足先、ヒレになってる！
「きまたき まじゅら…？
へぇ…珍しい名前だね
僕はｱﾃﾞｨｽ・ﾃﾞｨﾆｰ・ｳﾞｧﾙﾅｰ・
ｷﾞｰｽﾊﾞｯﾊ・ｳﾞｨｱﾍﾞﾙ…」
紀真滝ﾏｼﾞｭﾗ
「えと…あ、あでぃす…でぃにー…」
青年は苦笑する
ｱﾃﾞｨｽ
「僕の名前長いからさ
ｱﾃﾞｨｽって呼んで…？」
ｱﾃﾞｨｽさん…
紀真滝ﾏｼﾞｭﾗ
「あ、ｱﾃﾞｨｽさん…
よ、よろしくです」
あたしは青年に軽く頭を下げた
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