第1話『コールドスティール1981』

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カミラM「そんなの、どこにもいやしないのに」 ○画面ブラック    T『1981年』 ラスキン「仕事だ。ジャック・オブライエン」 ○北リネージュ表通り・昼    脇目も振らず歩くジャック(23)。マンハンター2機が続けざまに横の道路を走り去って行く。    灰色の街並みはサイレンと機械の駆動音、兵士の怒声で騒然としている。 ○ラスキンの事務所    スクリーンに青年のプロフィールが映っている。    デスクに座ったラスキン(50)、机上で指を組んで話す。 ラスキン「先日、北側に潜入していたマクバードから救援要請が入った。暗号表をコピーしたディスクを持ち帰る予定だったが、ヴァルチャーに嗅ぎつけられた」 ○北リネージュ裏通り・昼    後ろを振り返りながら汗だくで走るマクバード(27)。    通りに面した建物はいずれも門を閉ざされている。窓から通りを覗き込もうとする子どもに対し、母親がカーテンを閉める。    マクバードはゴミだらけの路地に分け入るが、 マクバード「くそっ!」    向こうにマンハンターの影を見て引き返す。マンハンターの肩にはヴァルチャー(ハゲワシ)のエンブレム。 ○ラスキンの事務所     
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