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ベイカー「あれは極端な例だが、過激な活動をする輩がいれば我々が出張る可能性もある。ソフィアくんには危ない輩と関わってほしくない。平和や解放と名のつく看板には気をつけるよう言っておいてくれないか」
アルフレッド「ご心配をおかけしました。忠告しておきます。大尉に頂いた命ですから、大切にするようにと」
ベイカー、グラスを傾けようとして止め、やれやれといった顔をする。
ベイカー「その話はもういい。10年も昔だぞ」
アルフレッド「しかし大尉に救っていただいたのは事実ですし、これからは僕が妹を守らなければ」
パン、と破裂音。直後、店内に男たちの笑い声が弾ける。
アルフレッドとベイカー、振り返る。
店主「またおもちゃか」
店主、顔をテーブル席から雑誌へ戻す。
それを聞いて前へ向き直るアルフレッドとベイカー。
アルフレッド「観光客もいるのに」
ベイカー「銃声とは似ても似つかんが、あまり関心もできんな」
再び男たちの爆笑。
アルフレッドらの席の近くにガチャンと物が落ちる音。
男A「なーにやってんだよー!」
男B「わりぃわりい!」
ベイカー「まったく」
ムッとした顔で席を立ちかけるベイカー。しかし先に立ち上がったアルフレッドを見て目を丸くする。
アルフレッド「大尉が行くまでもありません」
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