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個性的なローグの面々と共闘するうちに仲間として認められていくジャック。しかし北リネージュでの平和運動に参加していたソフィアが殺される悲劇が起こる。失意のジャックを再起させたのはリザだった。ジャックはアルフレッドと決別してでもオルキアを独立させると誓い、リザは新機体の《グレンデル》で宿敵の少女ガーベラの《サマエル》を討つ。これを期にジャックとリザは相棒に、ローグはオルキア全土に知れ渡る存在になる。
揺れ動く南北オルキアの政情。急発展する技術開発。戦いは激化していくが、民衆を味方に付けたローグは目標達成を目前に控えるまでになっていた。
そんな折り、最大の裏切り――団長カミラが南側のトップと繋がっていた事実が発覚する。一旦はオルキア独立を達成するもののカミラを通じてローグを“暴走”させ、同時に北側との癒着を演出し、その不正義を糺すために南軍がオルキア人を“救い出す”というのが黒幕の描いたシナリオであった。裏切り者だったとして自分を殺すよう主張するカミラを、ジャックは引き止める。つまりオルキアを独立させたうえで南の陰謀を覆そうというのだ。仲間たちの同調の声に、カミラは再び団長になると決意する。
ローグと宿敵が集う首都決戦。ジャックは信じたものを信じ通し、アルフレッドとの因縁に決着をつける。オルキアは主権を取り戻し、〈リネージュの壁〉は崩壊した。先行きはわからないが、勝ち取ったものの価値は確かだと、ジャックと仲間たちは信じ続けるのだった。
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