我が愛しのマーくん

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どうやらマーは、みにくいアヒルの子は、 「冴えない落ちこぼれのアヒルの子が、何か不思議なパワーを授かって、ある日突然美しく変身した話」 と、思っていたらしい。 だからこの時やっと本来の話の意味がわかり、一気に興醒めした模様。 「かわいそうな子に、超絶パワーが身に付いた良い話だと思ってたのに。ただの勘違いじゃん。」 と、うっすら涙さえ浮かべていた。 それ以降、みにくいアヒルの子は、好きな話ではなくなった。 自分は皆と違う・人間じゃないかもしれないと言っていたマーくん。 みにくいアヒルの子に自分を重ね合わせて、いつか自分も変身できるかもと思っていたかな。
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