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まずはクラスの子を当たってみたが、ママ友たちからの話から同級生ではないことに気づいた。そうだとすると、部活動の子ではないかと検討をつけた。既に撮影した写真部の子への目線の先に映ってる上級生の男の子ではないかと気づいた。
母は、参観日の時にその男の子と母親に注目した。男の子の態度を見た母は、私の気持ちに気づいてないと感じた。母は、母親に対してこう言った。
「うちの子がお宅の子から面倒を見て下さってありがとうございます。また何かあったら、遠慮なくおっしゃってください」
「こちらこそ宜しくお願いします。うちの子は、これからの進路で頭がいっぱいなようだけど、学校であった事を言ってきたらまた報告します」
先輩の母親はこう答えた。
その晩は、私には何も言わずに夕食の支度をして、私たちが食べ終わったら後片付けをして父と一緒に床についた。
中間試験を終えて運動部の子たちは試合するようになった。私たちも新聞部と一緒に各部の試合について行って、撮影した。写真部と新聞部コンビの取材の結果は廊下に張り出される。初心者の私には動いている選手を撮るのは難しいが先輩のは綺麗に撮れている。ここでも、先輩から動いている選手の撮り方についてアドバイスを受けた。「君は上手くなったね」と言ってくる先輩がそばにいるとドキドキする私には気づかないのか、説明が終わるとどこかへ行ってしまった。
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