不手際と諦めと ①

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「いいですよーだ!今度ピクニックの素晴らしさを身をもって思いしらせてあげますから!首洗って待ってろこのやろー!」 「なんだその捨て台詞。 …で、統治する土地だったか?」 「そーですよぅ。東に人間、西に亜人…沢山の種族がいますけどキリないんで亜人で略しますぅ。北は魔族ですぅ」 ぷーっと頬を膨らませながら リリエルは器用に喋る 「ハムスターかあんたは。 何となく聞いた感じ魔族って悪い奴ってイメージだけど」 「うーんちょっと違いますね。 今の魔族自体は別にフツーですけど 魔族と人間ではお互い良い印象では無いッスね」 「何かあったのか?」 「そりゃ戦いですよ。人間と魔族の。 転生前にちょこっと言いましたけど、結構泥沼だったんですよ。 今となっては親交もあるし協力もしてはいますけど溝は深いッス」 「…『戦い』の話は基本的にタブーッスすね いらない誤解とか敵とか作っちゃいそうですし」 「そうか…分かった、気を付ける」
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