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「う…………ん?」
目が覚めたとき
初めて目に映ったのは星空。
視界いっぱいに映る星や雲が暗い空を照らしている。
「ここは…」
思案を巡らせたのはそれから約十数秒後。
なぜ、ここまで時間が掛かったのかは寝起きで頭が回らなかったことが挙げられるのだが、単純に眼前に広がる星空に心を奪われていたからだ
まるでこの世のものとは思えない幻想的な風景
360度全ての方向から目の当たりにできる星の海が広がっていた
『只野貴司さん、ですね』
ふいに聞こえた声に驚き
ほぼ反射的にその方向へと顔を向ける。
いつの間にいたのだろう
そこには、純白のワンピースを纏う少女がいた。
「誰だ?どこから?」
彼女の背中からは、まるで鷲を思わせる
白く大きな羽根が文字通り生えており
頭からは、光輝く半透明の輪が自立し
まるで絹糸のような滑らかなブロンドの髪に
空色の瞳がこちらを見据える
その姿は見たら誰もがそう思うだろう
「天…使?」
そんな言葉を呟いた
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