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 うーん、友人だっけ?  そこの所はちょっと心の中で否定したけれども、友人と言われて悪い気もしない。何故か温かい気持ちがこみあげる。  私を友達認定してくれたのだ、と。  ブログだけの、上辺の文章かもしれないが、一瞬でもそう認めてくれただけでも、嬉しい。でも、バイトではなく私は一応、準社員なのだけど。 「えぇ宣伝してくれたやん」  店長は安堵したように、微笑んだ。私もそれは同じ。  一気に売れるという事はなかったけれど、少し、じんわりこのショートパンツは売れた。  素直に嬉しかった。  私の事を『岡田さん』ではなく、『朱音ちゃん』と呼んでくれたことも、今思えば、親しみを感じてくれていたからそう呼んでくれたのだろう。
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