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「うん、ちょっとホッとした。これ着る時は勿論、かぶらんようにな」
店長は言う。店長もピンクと黒を買うそうだ。
ピンクを全員『制服』として購入し、店頭で着るらしい。
「早速やけど、私、今日これ着てええ?」
店長が言う。私達は頷いた。店長もきっと、これが欲しくて着たいのだろう。
今日の私のファッションは、ノースリーブの白いカットソーに、黒のワイドパンツ。それに割と大き目のワッカのイヤリングだ。沢野さんは、花柄のウエストにゴムが入っているワンピースを着ている。沢野さんのファッションも今年の流行だ。
店長は早速、ピンクのサーマルワンピースに着替えた。付属の布ベルトを使わず、細い皮のベルトを腰に巻いた。
「似合いますね」
沢野さんは素直に褒めた。私も似合う、と素直に思う。着丈は百十センチ。程よいロング丈のサーマルワンピース。
ピンクと言っても派手な色ではなく、桜色の淡いピンクだ。
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