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 私は、うん。と頷いた。  西野君はというと、しょぼんとした顔をしているけれど、何で怒られるんだろう? と不思議そうな顔をしている。  彼には何故怒られたか、分かっていないようだ。 「あんたの教育がなってへんから、こんな事になるんやで!」  店長は今度は私に、畳みかけて来た。案の定の予想。というか、予想通り。とんだとばっちりだ。 「はい、申し訳ありません」  私は頭を下げた。顔に自然と熱がこもる。怒りと恥ずかしさでいっぱいで、心のやり場がなくなっていた。 「どういう教育しとんねん。あんた、アホちゃうん!」  店長はきつい言葉を私に投げる。でもそれは西野君にも言っているようなもんだ。私はしょぼんと、落ち込んだ。ウキウキしていた先ほどの気持ちが一気にしぼんだ。 「こういう時、どないしたらええか、あんたやったらどうする?」  店長は私に聞き返して来る。相変わらず般若のような顔。私はこう、答えた。 「お客様。お荷物、おまとめしましょうか? です」  大概が別に良いと言われるのだが、沢山荷物を持っているお客様には、そう問いかける。 「そう! その通り。お客さんが他で何買ったなんか、絶対触れたらあかんねん。何でそれが、分からへんのよ、アホ!」  店長は今度は、西野君に投げ捨てるように言った。
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