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「らっしゃい!」  お店のご主人は陽気な口調で語り掛けてくれる。奥さんと一緒に店を切り盛りしている。お二人共多分年は七十代。近所の常連客が多い。  店の中は五人ほどのお客さんがいた。全員、男性客。お年は多分五十代以降だと思う。仕事帰りに一杯飲んでいる感じがする。古いテーブルに、丸い椅子。どこか昭和っぽい。 まぁ、昭和に出来たお店だから仕方がないが、ここの明石焼きはピカ一。  メニューはお酒類、ジュース、明石焼きにお好み焼き、焼きそば。店の名は、『てっちゃん』という名前だ。何故かこの店にどこか相応しい気がした。私はビールと、明石焼きを注文した。  今、この店内にいるお客さん全員が、明石焼きを頬張っている。ここの店と言ったらやっぱり、明石焼き!
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