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小麦粉と、じん粉と言う粉をだし汁で溶くのだが、一般のたこ焼きの生地よりも、もう少しゆるめに溶く。つまり、明石焼きの方が水分が多い。タマゴを加えた生地を、明石産のタコを入れ、たこ焼き器に流し、焼いたものだ。
じん粉とは、小麦粉からでんぷん質のみ取り出して、作られた粉の事である。明石焼きにはこれも入れて作る。
たこ焼きと言えば普通は、ソースをつけて食べるのだが、明石焼きはだし汁に浸して食べる。
この街で育った私は、この明石焼きが大好物だ。口の中に入れると、生地が柔らかいので、トロッととろける食感。優しい出汁の味が染みて、幸福を感じる。明石焼きに入っている、地元の新鮮なタコはまた、旨味を引き出してくれる。
明石市では色んな所に、明石焼きの店がある。実はうちでも作ったりするくらいだ。
これを食べるのは明石市だけではない。兵庫県全般でいつの間にか愛されるようになり、兵庫県の県民食になりつつある。神戸に行っても、西の地域の加古川や姫路へ行っても食べる事が出来る。
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