いざ、合宿へ!

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 「甘いっ。乳首だ」  一斉に皆が驚きの声をあげた。  「は?」  その顧問は、ニヤ顔をしながら言ってくる。  「誰でも、乳首を抓られると目は覚めるからな」  「いいっ!!!!!」  バカでかい声が聞こえた。  「だ、誰が、俺の胸を」  だが、その顧問は言ってくる。  「ほら、こいつの様にな。それに胸ではなく、乳首だ」  お兄ちゃん、寝てたのか。  「分かったな、英」  英さんは即答していた。  「はい、乳首にします」  俺は、その言葉に即答していた。  「え、そんなっ」  「嫌なら起きていようね」  それに、堂々と触れられる…。と、小声で付け足してくれる。  その言葉を聞いて、俺は真っ赤になって俯いてしまった。  誰かが聞いてるのか声が聞こえてくる。  「先生、2人とも寝たら、どうするんですか?」  「大丈夫だ。その時は俺が抓ってやるから」  「え…」  だから、寝ずに起きていたよ。  だが、時々、その痛みにハッとさせられていた。  隣では英さんが微笑みながら、俺の胸を触っている。  いや、それはね・・、堂々と触れられるのは良いよ?  良いのだけど、こういったのは…。  「いっ…」  「っ…」  「んっ…」  誰の声なのかは分からないが、同じ様に乳首を抓られて起こさせられてる人がいる。  だって、起きる時間が早かったんだよ。  胸を触られては気持ちがよくなり、眠気が襲ってくる。  …っ。  英さん、もしかして俺を眠らせようとしてる?  俺の胸を優しく包み込んでくる掌。その掌は優しく撫で回してくれる。  時々、俺の乳首に触れてくる。  感じてしまうよ…。  遂に、声を出してしまった。  「止めて、寝てしまう…」  「思いっきり抓りたい」  「意地悪なんだから…」  英さんの手や指は、動きを止めようとはしない。  暫らくすると、遠くで声が聞こえてくる。  「お前等、起きとるか?注意事項、及び今日やる事を言うからなっ」  「あああああっ!!!!!」  ビクッと、身体が揺れてしまった。  え、なに……。  誰だよ、この声。
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