先生のヒミツ。

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どちらも嫌だ……。 「先生……ごめんなさい。私のせいで……」 もう我慢が出来ずに泣いてしまった。 こんなはずじゃなかった。 ただ先生の関西弁が聞きたくて 一方的に片思いをしていただけのに。 その瞬間だった。 バンッと黒板を叩く伊藤先生。 「誰や?こんなアホな事をやったのは?」 えっ……? 「コイツら……です」 驚いた女子生徒が告げた。 すると先生は、その生徒達に向かい 「こう言う笑えん冗談は、冗談と言わんねん。 お前らは、やってもええ事と悪い事の区別も 出来へんのか? また、同じ事をして中森を泣かしてみろ。 どつくぞ。ボケカス」 隠していたはずの 関西弁が出てしまっていた。 クラスは、静まり返る。
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