先生のヒミツ。

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あまりの衝撃的な言葉と方言に  クラスは、少しずつ騒ぎ出した。 「えっ?これって……関西弁?」 「伊藤先生って……関西出身なの?意外……」 あぁ、どうしよう。 私のせいで秘密がバレてしまった。 先生に質問してくる生徒達。 何とか説明をして納得してもらうが 関西出身で関西弁なのが知られてしまった。 ぐったりと疲れた表情をする伊藤先生。 「あ、あの……すみませんでした。 私のせいで、先生の秘密がバレてしまって……」 放課後。 誰も居なくなったクラスで 私は、必死に頭を下げて謝罪をした。 あまりの罪悪感で、また涙が溢れてくる。 私のせいだ……。 するとハァッ……とため息を吐いた先生は、 私の頭をポンポンと撫でてきた。 えっ……? 私は、驚いて頭を上げる。 「中森が気にすることじゃあらへん。 いずれは、バレてしまうことや。 多少、早まっただけのことやさかい 気にせんでもええ」
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