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目の前に立っていたのは、
伊藤先生だった。
こ、怖い……。
「お前なぁ~いい度胸じゃないか?
俺の授業の点数が悪いだけじゃなく補習授業で
居眠りとは……」
「す、すみません……」
「まったく。ほら、さっさと
このテストをやってしまえ。
残っているのは、お前だけなんだから」
呆れたようにため息を吐かれた。
えっ?
周りを見ると確かに誰も居なかった。
ハッ……もしかして
これはチャンスかも
「先生。せっかくだから
関西弁で話して下さい!」
「はぁっ?何の事だ」
バッサリと否定をされた。
うっ……まだ認めない気だ。
「関西弁ですよ。関西弁。
先生。普段は、関西弁で話しているんですよね?」
「……知らんな」
くっ……先生ってかなり強情よね。
どうしたら
関西弁を話してくれるのだろうか。
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