48人が本棚に入れています
本棚に追加
「だって難しいんだもん。
私は、標準語しか話せないし」
少しムッとした表情で言っていると
先生は、私の前の席に座った。
「俺が関西弁で話したら
今のお前みたいに絶対にからかってくるだろう?
それに関西なら面白いこと言えとか
無茶ぶりをするし……俺は、そう言うのが
嫌なんだ」
私は、先生の言葉に驚いた。
確かに中には、そんな風に
からかったりする者も多いだろう。
でも……私は。
「私は、関西弁を話してほしいだけで
からかっているつもりは、ありません」
自分は、違うと言いたかった。
私は……もっと先生の事を
「中森は、変わっているな。
他の生徒とは、ちょっと違う」
「他の生徒と一緒にしないで下さい!!」
私は、それを強く否定した。
一緒にしてほしくなかった。
ハッと気づくと
叫んだことが恥ずかしくなる。
頬が熱くなった。
最初のコメントを投稿しよう!