永井ネルの場合

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翌朝ふらふらと足元がおぼつかない彼を いつもの笑顔で送り出した後 私は疲れて眠り込んでしまった。 気が付けばその日の夕方で、 それから溜っていた家事をして 課題を済ませて 我に返った頃には翌日の昼過ぎになっていた。 送ったままの連絡に既読が付かないことを不審に思いながらも なぜかその時に限って連絡を待つ事に決め、 自分から連絡を取らなかった。 3日経って流石におかしいと思い始めた頃 大学に姿を見せない彼を心配したサークルの仲間が部屋に踏み込んで、 物言わぬ姿になった彼を見つけたらしい。 彼は私の家を出て自分の家に着いた後 そのすぐ後 一人暮らしのアパートの中で 発作を起こしたことが分かっている。
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