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ピカピカになったママがざぶんと湯船につかると、本物の海みたいに波うって、ゆらりゆらりと船がゆれてぼくもゆれた。
「まーくんの船、きっとカッコよくて大きい船なんだろうなぁ」
ママは嬉しそうに話してくれる。1番に乗せてもらえるなんて、なおさら幸せだろうなぁって。
「うん」と返事して、ぼくはギューッと目を閉じて、ママの気持ちを考えた。
ぼくがウソをついてると知ったら、悲しんでしまうだろうなぁ。
いっぱい考えごとをしてしまったから、急に黙ってしまったぼくの頭を、ママはゆっくりと撫でてくれて、とってもフシギな話を聞かせてくれた。
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