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「お風呂って不思議だよね、普段言えないことが素直に言えちゃう。まーくんのこと大好きーって気持ちも増えるから、もっともっと本当のまーくんのこと知りたくなっちゃう」
そう言って、ばちゃりとはみ出た肩にお湯をかけて、お風呂って魔法みたいだねって、笑ってくれた。
魔法のお風呂につかっているせいなのか、急に涙が出てきて、まるで雨みたいにぽわんってお湯がわっかに波うった。
「あのね、あのね……」
「うんうん」
「あのね、ボクね」
「うんうん」
温かいお湯の中で、ママは僕を膝に乗せてくれて、ぎゅーって抱きしめてくれた。
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